淡水魚

【教えて下さい】「ナマズ」の食味評価 


ピライーバの蒲焼アマゾン風(田中 一嘉さん提供)

質問文

昔から身近な存在であり、食用となる魚ですが、私自身は一度も食べたことがありません。青森の親戚のおじさんは食べたことあると言ってましたが、あんまり好きではなかったとの評価。埼玉のある地域では郷土食材として一般的だという話を聞いたことがありますし、ウナギ高騰の対策として見直されている節もあります。
皆さんのご地域において、「ナマズ」はどういった存在でしょうか? 基本的には標準和名「ナマズ」を対象といたしますが、アメリカナマズのような移入種についても利用・食味評価がございましたら、そちらもお寄せください。

★★★★★ 最高評価。文句なし。
★★★★  非常においしく食べられる魚
★★★   普通においしく食べられる魚
★★    食べられるが、味はまあまあ
★     あまりおすすめできない
▲     普通、食用としない                (2024年8月11日)

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上記の質問に対して、多くのコメントをいただくことができました。コメント者数は38、提示していただいた地域は27(重複あり)、★による評価数は23でした(集計は2024年8月18日)。

★の数

★★★★★   5 (22%)
★★★★    11 (48%)
★★★     4 (17%)
★★      1 (4%)
▲ 2 (9%)

国産のナマズに関する★の平均は3.61でした。★4つ以上が70%を占めており、食用魚としてはたいへん魅力的な評価と言えるでしょう。

調理法

こちらの集計は、外国産ナマズおよび外国での調理事例を含んでいます。揚げ物と蒲焼が2大巨頭と言えるでしょう。

揚げ物:17
蒲焼:14
刺身:3
蒲焼以外の焼き:3
味噌汁:2
その他:8



ナマズフライ(上山浩さん提供)

ライバルはウナギ?

蒲焼を紹介してくれた方には、ウナギを引き合いに出される方が多かったです。黙って出したらナマズだとバレないとか、ウナギに比べて脂が少ないとか、そういったコメントが目立ちました。

「・・・ナマズを捌いて蒲焼きにするとうなぎより皮は柔らかくものすごく美味しいですね。 ナマズの大嫌いな?見た目で❣️姉といとこにうなぎと言って蒲焼き食べるかい?で沢山蒲焼きにして。 美味しい連発で5匹ほど食べた頃にナマズ言うと箸置いた☀️🥰👍❣️ 要するに綺麗なところの水でのナマズは蒲焼きなら最高ですね。」:中尾 史仁氏からのコメント。

「宮崎県中の川に行って天然うなぎを獲ってる知り合いがいるんですが、その人が自分ちに友達呼んで、何も言わずになまずの蒲焼出すと、みんなうなぎだと思って食べるそうです。 誰も気付かないとか。」:河野 洋一氏からのコメント。

「栃木県在住ですが、ヤナに行くとウナギよりナマズの方が高いです。」:Kimura Mitsuyoshi氏からのコメント。

「蒲焼でしたが鰻より脂が少無かったです。」「青森県八戸市での経験です。釣ったのは一級河川の馬淵川です。」:安富二夫氏からのコメント。

「日本ナマズ 塩焼き かば焼きで食べますが 美味しいです 季節によるかもしれませんが 脂の乗りは ウナギ(天然とくらべても)より少ないです」:Eiichi Konishi氏からのコメント。

「私の生まれは、能登半島ですが河口でウナギも釣れましたが、ナマズも良く釣れた!鰻と同じように蒲焼きで食べたが、旨かった!脂はウナギより少なめです!」:中谷 茂次氏からのコメント。

「蒲焼でいい。脂が苦手な人なら鰻より好みかも。」:Masato Shimamura氏からのコメント。

棲み場所によって食味も変わる

清流に棲むナマズの方が美味しいというのは理解できますが、棲息水系でも味に違いが出るようで、何やら奥深いです。

「高知です。 ほとんど食べないのですが高価で取引されて県外に出荷もされてます。 ナマズと言うとあまり綺麗でないところを想像されるかと思いますが仁淀川などでのナマズは高級品となります。」:中尾 史仁からのコメント。

「神奈川でも相模川水系と酒匂川水系の天然ナマズを食べた事が有りますが、酒匂川水系の方が天然ウナギと同様で臭みが無くて美味しかったです」:田中 一嘉からのコメント。

「渓流魚の姿見えてくる様なところのナマズは文句なしに★4〜5をつけたいです。希少かも知れません。 中〜上流域ので下処理十分のもので3-4といったところでしょうか。 潮の満ち引きがあるような都市河川のナマズは泥吐きできなければ臭いと感じます。圏外です💦あるいは食べ方があるのかも知れませんね。」:Kimura Mitsuyoshi氏からのコメント。

ナマズの聖地・埼玉県吉川市

「埼玉県吉川 ナマズの里吉川。駅前に金のナマズ像があります。 もうずいぶん以前にナマズ料理屋さんで天ぷらを食べました。ふわふわの白身でとても美味しかった記憶があります。 お店の人に聞いたところ、天然物ナマズを清水で活かして提供していると言っていた気がします。」:イケダ ケイ氏からのコメント。

「埼玉県の吉川にいる知人の処は『ナマズの養殖』をやっており、偶々にイベント等で串に刺した蒲焼きを販売しでます 以前に夏場と冬場に食べた事が有りますが、夏場はアッサリしており、冬場は脂がのりコッテリしてました 餌(ペレット)の配合に秘訣があるそうです」:田中 一嘉氏からのコメント。

アメリカナマズの食味評価

「アメリカナマズだと思いますが、メンフィスでいただいたナマズフライは最高に美味でした。南部料理の代表格ですね。」:新垣 ほなみ氏からのコメント。

「霞ヶ浦のアメリカナマズは★★★★★です。泥吐き不要で普通のナマズよりぬめりは少なく、きちんと処理すれば皮つきのままムニエルにして食べられます!」:Ojima Kiyomi氏からのコメント。

「アメリカナマズは息子が釣ってきたものをフライにして食べました。 ★★★くらいかな… 味は淡白でした。」:こしざわ りか氏からのコメント。

アジア産のナマズについて

「たぶん🤔皆様食べてます❗️バサの名前、パンガシウスの名前❗️スーパーで白身魚の名前は、だいたいナマズですよ🤭皆様知らないだけです❗️必ず一度は食べてますから🤭まぁ評価は三つ星ですかね😆ちなみに、大手スーパー必ず鮮魚コーナーには、必ずありますよ😆行ってみてください😆イオン、必ずありますから😆」「ベトナム産、東南アジアの国の名前なら、間違いなくナマズです😆出回る時に業者さんは、ホワイトフィッシュの名前をつけて出しますから、白身魚に変更して出すスーパーが多いですね😆バサ、パンガシウスはベトナムの呼び名みたいですよ」:寺井祐二氏からのコメント。

「東京です。 多分、コンビニ弁当の中に白身魚フライがあったら、(全てではありませんが)ベトナムのパンガシウスという鯰の可能性が高いです。こちらのスーパーでは切り身で安く売っていることもありますが、最近は見かけなくなりました。 味は★★程度だと思います。とにかく味が薄く、 フライにするくらいしか調理法が思いつきません。」:大澤 建氏からのコメント。

「地域:中国湖北省 調理法:アルミホイルと浅いトレーでの蒸焼き、頭付皮付内蔵無し 魚種:イノシシギギ40cm(ナマズではないですが食味は近いので応用は効くかと) 焼けている箇所は鰻に近く、蒸されている箇所は軟い身で脂も乗っており美味でした。出汁のゼラチン質も豊富で野菜茹でたり乾麺入れたり堪能しました。黄燜鶏にも似た味付でした」:Nobuhiro Sato氏からのコメント。

興味深いコメントはまだまだ

ナマズのネタって、思った以上に幅広いです。それだけ人間の生活に密着している魚なんですね。

「福岡県久留米市 昔、久留米のうなぎ屋さんで、自家製のおそらく天然なまずのからからに干したのを売っていました。一度白焼きにしたのかどうかはわかりません。ただむしって食べるのですが、あれが妙にいつまでも記憶に残ります。滋味を感じる、ごちそうに思えました。」:山出 潤一郎氏からのコメント。

「昔の練り物には『ナマズ』が使われていたと室町時代の『宗吾大双紙』や平安時代(1115)の『類聚雑要抄(るいじゅぞうようしょう)』にも記載されています それなので、ナマズが入手し易い北米内陸部や南米、東南アジアや欧州、アフリカ等で練り物を作る機会がある時はナマズを使うと良いかと思います 当方が北米南部に長期滞在していた頃はナマズやティラピアをフードプロセッサーに掛けて擂り身を作り、揚げたり蒸したりして練り物を作り、『おでん』とか作ってました 2016年のアマゾン川釣行の際に釣れたピライーバは1mぐらいでした 此方は船上で捌いて前述通り蒲焼風に仕上げたら参加者の欧米人にも好評でした」:田中 一嘉氏からのコメント。

「・・・アメリカンカントリーソングによく出てきます。キャットフィッシュのような男とかキャットフィッシュフライとかです。」「(キャットフィッシュのような男とは)少し間抜けだけど私は嫌でないわよ,みたいなニュアンスです。ミシシッピ辺りでの古いカントリーです。」:渡辺照美氏からのコメント。

「表面のヌメリをいかに取り去るかがキモです。 ゲオスミン酸という臭み成分がタンパク質なので、熱で変成させるのが良いとのこと。 以前はタワシと流水でしつこくやっていましたが、ぬるいお茶ぐらいのお湯で湯引きが今のところ一番簡単です。尻尾の先の方は薄すぎて熱が通ってしまいますが…」:Kimura Mitsuyoshi氏からのコメント。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
山出 潤一郎さま、Shintaro Sekineさま、中尾 史仁さま、Masato Shimamuraさま、山口 彰さま、イケダ ケイさま、田中 一嘉さま、渡辺照美さま、Kei Yamadaさま、田中圭さま、深田吉宜さま、安富二夫さま、新垣 ほなみさま、Ojima Kiyomiさま、嶋田 春幸さま、こしざわ りかさま、石川 力さま、河野 洋一さま、Kimura Mitsuyoshiさま、Eiichi Konishiさま、Tak Takさま、漆間 雅宏さま、寺井祐二さま、中谷 茂次さま、Kengo Kitamotoさま、Takeshi Yamanakaさま、佐伯 健介さま、Masato Shimamuraさま、山田 政輝さま、大澤 建さま、Taro Washidaさま、Nobuhiro Satoさま、北浦享さま、知場俊治さま、中嶋英樹さま、山中 聡さま、渡辺武仁さま、上山浩さま

投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2024年8月20日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

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