画像:WEB魚図鑑より(室田信さん撮影)
今回の傾向
標準和名「ニホンウナギ」は、おそらく全国的に「ウナギ」なんだろうと感じました。なんでこんな標準和名をつけたのでしょうかね?
一方の標準和名「オオウナギ」は南日本に分布するので、九州以南ではニホンウナギと区別するための呼び名が多かったり、あるいはニホンウナギを凌駕しているような状況も垣間見えました。松﨑 圭佑さんからは、大変参考になる論文をご紹介いただきました。
https://www.jstage.jst.go.jp/…/64/1/64_64-43/_pdf/-char/ja
「ウナギ」の語源
「ウナギの語源は、ウナギの胸が黄色いことから「胸黄(むねぎ)」がなまりウナギとなったとされています。」 https://www.cookdoor.jp/sushi/dictionary/19496_sushi_06/ (2023/4/20閲覧)
「ウナギの語源については諸説ある。古語は「ムナギ」であり、胸が黄色いので「胸黄むなぎ」という説。細長い体形が棟の木に似ていることから「棟木むなぎ」とする説。「身」の古い語形が「ム」なので、「ムナガ」(身長)→「ムナギ」になったという説などがある。」 https://zatsuneta.com/archives/001707.html (2023/4/20閲覧)
寄せられた地方名
●ニホンウナギ
ウナギ(おそらくほぼ全国でこう呼ばれている)
青森県津軽地方、長野県松本市、三重県南伊勢町、大阪府、和歌山県、香川県、高知県土佐清水市、愛媛県宇和島市、長崎県、大分県別府市、熊本県水俣市、鹿児島県鹿児島市
その他
マウナギ(鹿児島県屋久島)、ンチャウナギ(沖縄県)、ムナギ(高知県南国市、地方名といえるかは不明)、マムシ(地域不明、漫画「サザエさん」より)
稚魚
シラスウナギ(香川県、愛媛県宇和島市、熊本県水俣市)
若魚
クロコ(熊本県水俣市)、イトスベ(地域不明)
●オオウナギ
オオウナギ(愛媛県岩松川)、カニクイ(三重県南伊勢町、和歌山県)、ゴマウナギ(高知県土佐清水市、大分県別府市(?)、鹿児島県屋久島)、ンナギ・カーンナギ(沖縄県那覇市)
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
下原 誠明さま、嶋田 春幸さま、藤川 裕樹さま、高平康史さま、浅利主税さま、大澤風季さま、倉科 謙二さま、門家重治さま、西野敬さま、黒木 康充さま、田中圭さま、日高 秀一さま、松﨑 圭佑さま、城所竜弥さま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2023年4月20日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 ニホンウナギ https://zukan.com/fish/internal235