海水魚

【教えて下さい】「ウツボ」の食味評価 


徳之島のスーパーにて(Kengo Kitamotoさん提供)

質問文

皆さんにとって、ウツボという魚はどういう存在でしょうか? 北日本出身の私にとっては、タコの天敵ということ以外、何の知識もなかった魚でした。が、高知に滞在していた時に食べたウツボ(タタキ・唐揚げ)は、その美味しさに腰が抜けました。こんなに美味しいのか!? と思った魚ですが、皆さんのご地域ではどんな扱いなのでしょうか?
食味・調理法だけでなく、地方名や雑学なんかも、気軽にお寄せください。以下の評価方法でコメントいただければと思います。5段階評価は以下のような感じです。

★★★★★ 最高評価。文句なし。
★★★★  非常においしく食べられる魚
★★★   普通においしく食べられる魚
★★    食べられるが、味はまあまあ
★     あまりおすすめできない
▲     普通、食用としない                (2024年10月30日)

上記の質問に対して、多くのコメントをいただくことができました。コメント者数は38、提示していただいた地域は39(重複あり)、★による評価数は28でした(集計は2024年11月16日)。

★の数

★★★★★   11 (39%)
★★★★    12 (43%)
★★★      5 (18%)

★の平均は4.21と、非常に高い評価でした。「捌きにくさ」を理由に★を減らした方が4名おられましたので、食味自体はさらに高いことになります。

調理法

タタキ:15
刺身・湯引き:7
揚げ物:15
揚げ煮:9
干物:8
蒲焼:4
鍋:4
煮付け:3
その他:10

タタキと揚げ物が多いですが、けっこういろんな調理法で食べられているようですね。捌くことさえできれば、とっても使い勝手の良い魚なのだと思えます。

問題は「捌きにくさ」

「問題は包丁をピンピンに説いておくこと。 骨の出方が違いますのでYouTubeなどが今はありますので見て捌くのも良いですね。 骨があるととんでも硬い骨だから泣けるよ🦴」「ちなみに捌く時はうなぎ、穴子と同じく生きたものを捌かないと味は違いますのでなかなか難しいかもです。 死んだものだと背骨に身が付いてこれがまた捌きにくい。うなぎなども同じです。」:中尾 史仁氏からのコメント。

「美味しのは確かですが、 尾っぽまで美味しく頂くには、骨抜きがかなり厄介です!ハモのように骨切りでたべれればいいのですが、硬くてむり、自分は、少し時間かかりますが抜いて刺身、タタキ、唐揚げ、蒲焼にして提供してます!」:英智川中氏からのコメント。

「息子が高知でタタキとから揚げを食べて美味しかったというので持ち帰ることにしましたが、釣れたあと〆る時に噛まれて出血、次に裁くのに皮のぬめりと大量の太い隠れた骨を取り除くのに一苦労。 味はとても良かったのですが、お店で食べるべき魚と実感しました。」:斎木 幹生氏からのコメント。

ウツボのメッカ① 和歌山

今回は、和歌山の地名が添えられたコメントが11件もありました。和歌山県は「ウツボのメッカ」と言っても過言ではないでしょう。

「南紀方面ではソウルフードっぽい存在です。 冬場、伊勢海老漁が始まると混獲されるので背開きに干したものが漁村の軒下に揺れます。 干物を短冊に切って揚げたものを甘辛いタレに絡めた“ウツボの揚げ煮”は南紀名物の土産物です。」:深田吉宜氏からのコメント。

「鍋が美味しいですね😊和歌山では専門店もありますよ。」:田中圭氏からのコメント。

「神戸ではあまり食材としてメジャーな魚ではありませんが、一度だけお鮨屋さんで和歌山風の甘辛いタレを絡めた唐揚げにしたものを頂いたときは、とても美味しかったです。ただ小骨が多く、プロが絶妙な加減で揚げてるから旨いのだろうなと思いました。」:Kengo Kitamoto氏からのコメント。

「南紀白浜ではお土産で揚げた煎餅みたいなの売られてますが、肉厚で最高です。」:Takahata Masaaki氏からのコメント。

ウツボのメッカ② 高知

次いで多かったのが、高知県の8件でした。こちらも地元に根付いた食材って感じが伝わってきます。

「高知の須崎市や土佐市、高知市の一部ではお正月には無くてはならないものです。 私のところはそれは無くて友達の家などの慣わしには驚きました‼️ サワチいっぱいのウツボのたたきがありましたよ。」:中尾 史仁氏からのコメント。

「故郷土佐ではガキの頃から散々食べさせられてきました。まさに『食べさせられた』って感じ。ウツボに限らず、お魚は毎食というくらい食卓に登ってましたので、食べ飽きたって感じ。でも大人になるとやっぱりお魚ですね♥」:浅利主税氏からのコメント。

「よさこい祭りで高知に行く度、唐揚げや刺身をいつも食べます。 皮がやや硬めですが、でも良い弾力があって淡白で優しい味です。」:原 兼太朗氏からのコメント。

「高知で食したウツボ料理は絶品でした それからというもの釣れれば持って帰ってますが なかなかどうしてあのような美味には至りません 捌くのが難しく手間はかかりますが 困った時は鍋にしております 唐揚げも絶品ですね😋」:滝沢 知樹氏からのコメント。

食べ方いろいろ

「ウツボの身で『薩摩揚げ』を作るとメチャクチャ美味しいです♪ 以前に銛で突いたウツボ2匹分を使って身をフードプロセッサーに掛けて卵白と塩・胡椒・酒・味醂・醤油少量・片栗粉を混ぜ、スプーンで掬って油で揚げたら大好評で、2口分しか食べられなかった😅 肛門から前の胴体は骨を簡単に取り除けるので、皮を剥いで『刺身(にしても美味しいです♪ 皮付きで皮目を炙って『タタキ』にするのも好きです♪ また『皮の酢の物』も良いですね♪ 身を『天婦羅』や『蒲焼き』にしても美味しかったです♪ 他にも頭を『煮付け』にしても美味しいです 残った骨にお湯をいれて『骨湯』にすると堪りません! 肛門から尾に掛けての身は骨が複雑に入ってるので、細かく刻んで二度揚げしてからタレに絡めて和歌山とかで食べられている乾き物の『ウツボの唐揚げ』に成ります」:田中 一嘉氏からのコメント。


ウツボの頭の「煮付け」(田中 一嘉さん提供)

「①刺身 特に冬の物は最高です😋 歯応えが良いのに旨味も強い最高の白身だと思っています!! ②天ぷら 私のウツボとの出会いはこれでした(^^) ③すき焼き 意外と知られていない食べ方では?皮が多い部分や骨の周りを甘辛いすき焼き味で食べると絶品です!! もちろん生卵を通して👍 ④骨だらけの尻尾の唐揚げ そのまま揚げると食べられませんが、干物にして水分を飛ばしてから揚げるとほとんどの骨まで食べられます😋 ⑤頭(蒸してから揚げる) 西伊豆の方から聞いた食べ方で、実は頭にはたくさん身があるのですが、蒸してから揚げるとしっとりしてすごく美味しくいただけます!」:加藤 寛基氏からのコメント。

「高知のひろめ市場で食べた煮凝り、和歌山南紀名物の揚げ煮等、各地に郷土の味がありとても旨い魚ですね👍️。」:間所 幸一氏からのコメント。

「和歌山にいくとこれ買います。」野村 卓司氏からのコメント。


紀南の珍味だそうです(野村 卓司さん提供)

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
深田吉宜さま、田中圭さま、木村 尚道さま、木下潤一さま、野村 卓司さま、原 兼太朗さま、中尾 史仁さま、Kunio Okaさま、嶋田 春幸さま、英智川中さま、Masahiro Inoueさま、石川 力さま、田中 一嘉さま、Shintaro Sekineさま、Kengo Kitamotoさま、黒木 康充さま、小松光広さま、田中 ミエさま、日高 秀一さま、斎木 幹生さま、滝沢 知樹さま、中村 美登利さま、坪内茂さま、堀之内修さま、磯貝 龍太さま、山城 定和さま、浅利主税さま、高桑俊孝さま、松浦豪海さま、古谷良さま、山出 潤一郎さま、信幸下入佐さま、Takahata Masaakiさま、間所 幸一さま、たけやま ゆうすけさま、加藤 寛基さま、重武 辰彦さま、Hidetaka Tokushigeさま

投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2024年11月16日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

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