画像:WEB魚図鑑より(西野敬さん撮影)
ドジョウの語源
まずは、「ドジョウ」の語源を押さえておきましょう。
「泥の中に生息することから「泥津魚」が転訛したとされる。漢字表記は、中国語の「泥鰌」、「泥鰍」に由来する。ひらがなの表記は本来「どぢやう」が正しいとされるが、多くのドジョウ料理店では「どぜう」と表記される。これは、四文字で縁起が悪いことから越後屋初代・渡辺助七が「どぜう」と表記したものが普及したとされる。」 https://hachimenroppi.com/wiki/details/dojou/ (2023/10/23閲覧)
「「ドジョウ」の名前は、「泥の魚」という意味の「ドロツヲ」→「ドヂョウ」になったとする説と、同じく「泥の魚」という意味の「ドテウオ」→「ドヂャウ」になった説がある。江戸時代は一般に「どぜう」と表記されていた。」 https://zatsuneta.com/archives/001987.html (2023/10/23閲覧)
「どじょうの歴史的仮名遣いを「どぜう」とするものもあるが、「どぜう」は江戸時代に、どじょう屋の暖簾や看板に書かれたもので、どちらかと言えば俗的な表記である。 室町時代の文献に「土長」「ドヂャウ」の表記が見られ、どじょうの歴史的仮名遣いは「ドヂャウ」であるため、「どぜう」にどじょうの語源をもとめることは意味がない。 泥土から生まれる意味で「土生(どじゃう)」を語源とする説もあるが、第二音節が「ジ」と「ヂ」で異なる。 第一音節の「ド」、もしくは第二音節も含めた「ドヂ」は、どじょうの泥に潜る性質から「どろ」や「土(つち)」の語幹が関連することは間違いないであろう。 「ウ」が「魚(ウヲ)」のことで、「ドヂ」+「ウヲ」から「ドヂャウ」とも考えられないことはないが、変化の過程を決定づけるものがなく、どじょうの語源は未詳である。」 https://gogen-yurai.jp/dojyou/ (2023/10/23閲覧)
「『日国』によれば、「泥津魚(どろつお)」の意味、「泥棲魚(どろすみうお)」の意味、「土長(どちょう)」の意味、髭(ひげ)のある魚であるところから「土尉(どじょう。「尉」は男の老人)」の意味、といったように諸説ある。どうも、つかみどころのないことばのようだ。」 https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=73 (2023/10/23閲覧)
少なくともドジョウの「ド」に関しては、「泥(どろ)」あるいは「土(ど)」に起因しているのは間違いがないように思われました。
寄せられた地方名
ドジョウと呼ばれていることが確認できた地域
青森県、長野県松本市、三重県南伊勢町、大阪府、島根県、香川県、熊本県水俣市、鹿児島県喜界島
ドジョ(和歌山県)、ドンキュウ(静岡県)、ドンカッチョ・ガッチョ(熊本県球磨郡)、イーブー(沖縄県那覇市)
野田佳彦(ノダヨシヒコ、日本全域できわめて一時的に)
ド
今回集まった地方名に限って言えば、「ド」で始まるものが多いですね。これらの「ド」も、おそらくは「泥」「土」に起因する発音なのかな~って、とりあえずは思います。「ヒゲが生えてる」とか「おならをする」といったドジョウの特徴は、地方名にはあまり反映されていないのかもしれません。
離島に生息するドジョウ
淡水魚が離島に分布していること、なんか気になりませんか? 考えられるパターンは、以下の2つだと思うのですが。
①かつて陸続きだったけど、隆起・沈降や海水面の上昇で、島に取り残された。
②もともと生息していなかったけど、人間が持ち込んだ。
このことを考えさせてくれたコメントです。この議題については、改めてコメントを募集したいと考えています。
「屋久島には生息しません、因みにザリガニも。 同じ郡ですがお隣の種子島は生息します、不思議です。」:日高 秀一氏からのコメント。
「どぜう」についての補足
「江戸時代、駒形でどじょう屋開いた人が、大火で焼けてしまった店を建て直す時に、当時「どぢやう」と四文字で書いてたものを、四が縁起がわるいと、三文字で「どぜう」と看板書かせたそうです。それが広まって今に至るとか。」:Takasi Sima氏からのコメント。
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
寺井祐二さま、田中圭さま、投王さま、日高 秀一さま、藤田 竜人さま、嶋田 春幸さま、下原 誠明さま、倉科 謙二さま、安倍 光芳さま、Takasi Simaさま、大澤風季さま、Kengo Kitamotoさま、高平康史さま、田村 常雄さま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2023年10月24日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 ドジョウ他 https://zukan.com/fish/internal1405