画像:WEB魚図鑑より(hitomiさん撮影)
ハゼの語源
「ハゼの語源には諸説あり、「よく跳ねる(はぜる)魚」の意に由来するというもの、水中を素早く移動する様から「馳せ」が転訛したとするものなどがある。ハゼの代表的な魚として「真ハゼ」の名称となった。単に「ハゼ」といった場合、本種を指すことが多い。」 https://hachimenroppi.com/wiki/details/mahaze/ (2023.10.29閲覧)
寄せられた地方名
ハゼと呼ばれていることが確認できた地域
青森県陸奥湾、三重県南伊勢町、広島県、島根県、山口県、香川県、高知県、愛媛県宇和島市
マハゼとウロハゼの合称
ハゼ(大阪府、宮崎県)
ハゼ類の総称として
カジカ(宮城県仙台市)、ハゼッコ・フルセ(和歌山県、「フルセ」は大きいもの)、ゴズ(島根県松江市)、ドンコ(長崎県佐世保市)、ドンポ(長崎県雲仙市)、ウーブ(鹿児島県徳之島)、イーブー(沖縄県那覇市)
マハゼ
カジカ(宮城県松島湾)
イトヒキハゼ
テカミ(兵庫県神戸市須磨区)、チンポカミ(熊本県水俣市)
アカハゼ
デッコロボウ(和歌山県)
ミナミトビハゼ
トントンミー(沖縄県、他科ヨダレカケを含む)
少しだけ分析
同じ長崎県のドンコ(佐世保)とドンポ(雲仙)は、南西諸島のウーブ(徳之島)とイーブー(沖縄)は、それぞれ関係がありそうですね。
海産でも汽水域に生息する種が多いので、淡水ハゼとの呼び名の重なりもかなり認められました。また、淡水カジカとの不区別もあるようで、このことがハゼ・カジカ・アナハゼあたりで混同される原因になっているのでしょう。
ハゼを餌にした釣り
「宮崎です。・・・こちらではあまりハゼ釣りをする人がいないのですが、市内を流れる大淀川では、生きたハゼを餌にするチヌ釣り(キチヌもクロダイも)がありました。小舟を出して夕方から、焼酎をちびちびやりながらの半夜釣りで、風情のあるものでしたが、貸舟屋さんがなくなってしまい、今はやる人もあまりいなくなってしまいました。」「仕掛け自体は、中通しオモリにハリス1ヒロ、針1本というものです。リール以前からある釣りで、リールの代わりに竹の筒(ボップといいます)に道糸を巻いて、竿のガイドを通して、フリーで舟底に転がしておきます。アタリがあるとボップがカラカラと転がるので、その音で目が覚める、というような釣りだったそうです。 少し前までは、この釣り用に誂えたのだろうと思われるグラスや竹の竿が、中古品として店頭に出たりしていました。 舟のアンカーは船首から出すので、川の流れに沿って、夏の夕暮れなどは何艘も舟が出ていました。大淀川の壮麗な夕陽の中で釣りをするのは、いいものだっただろうなと思います。」:山出 潤一郎氏からのコメント。
「沖縄県那覇市でホシマダラハゼは「イーブー」と呼ばれてましたが、ハゼ類全般を指したかと。 海老で鯛を釣るを沖縄で「イーブーでタマン釣る」って言うと聞きましたが、実際に使ってる人にはあったことがありません😅」:下原 誠明氏からのコメント。
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
佐藤厚さま、下原 誠明さま、日高 秀一さま、嶋田 春幸さま、倉科 謙二さま、山出 潤一郎さま、高平康史さま、大澤風季さま、坂下 光洋さま、森近 涼さま、田中圭さま、寺井祐二さま、末廣 孝一さま、松永 康裕さま、高橋秀朗さま、深田吉宜さま、門家重治さま、松本新吾さま、鈴木裕充さま、Kengo Kitamotoさま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2023年10月30日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 マハゼ他 https://zukan.com/fish/internal15