海水魚

【教えて下さい】「ミシマオコゼ」の食味評価 


ミシマオコゼの薄造り(田中 一嘉さん提供)

質問文

私個人としては、まったく馴染みのない魚であり、自覚して食したこともありません。しかし、スーパーではちょくちょく見かけますので、なんとなく気になっていたところです。
分布は「琉球列島をのぞく日本各地」とされていますので、けっこう身近な存在なのですが、商品としては輸入物が多いようです。
皆さんのご地域において、「ミシマオコゼ」はどういった存在でしょうか? 地方名などもございましたら、併せてお寄せくださいませ。

★★★★★ 最高評価。文句なし。
★★★★  非常においしく食べられる魚
★★★   普通においしく食べられる魚
★★    食べられるが、味はまあまあ
★     あまりおすすめできない
▲     普通、食用としない                (2024年7月29日)

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上記の質問に対して、複数のコメントをいただくことができました。コメント者数は22、提示していただいた地域は17(重複あり)、★による評価数は13、地方名への言及が7でした(集計は2024年8月8日)。

★の数

★★★★★   2 (15%)
★★★★    3 (23%)
★★★     5 (38%)
★★      4 (15%)
▲        1 (7%)

★の平均は3.15でした。これまで募集してきた魚から見れば低い評価ではありますが、普通に美味しく食べられる魚であることは前提にできそうです。

調理法

複数回答となりますが、大体以下のようになりました。今回は、刺身と寿司が大勢を占めましたので、細分してみました。
「焼き系」のコメントがまったく無かったことが注目されます。「刺身系」においては「薄造り」という単語が飛び交っており、どこかフグに似た存在なのかもしれません。生では歯応えが楽しむことができ、煮付けでは味が染み込みにくいので逆にポン酢で楽しむことができる魚、という風に捉えることができました。

煮付け・煮魚:8
刺身・薄造り:4
鍋:4
揚げ物・フライ:3
干物系:2


ミシマオコゼのみりん干し(左側、Shintaro Sekineさん提供)

フグに似た身質?

フグと言えば「トラフグ」、その主産地は下関を中心とした西日本でしょう。これに対比・代用したかのような表現として、関東では「夏フグ」という取り扱いがなされているようです。

「神奈川横須賀の佐島辺りじゃ通称【夏フグ】とも呼ばれてます」:田中 一嘉氏からのコメント。

「行きつけの居酒屋で食べたミシマオコゼの煮付けです。 非常に色が濃いので味が濃いのではと思うかもしれませんが、意外と淡白でした。 料理人曰く、味が染みにくいそうで、濃いめのタレに20分ぐらい漬けておいても、味が入ってかないと言っていました。」:Takeshi Katagiri氏からのコメント。



ミシマオコゼの煮付け(Takeshi Katagiriさん提供)

相性が良いのは「ポン酢」

「ぶつ切りの鍋は結局のところちり鍋だとポン酢なのでポン酢が、偉い‼️ 微量の電気を発するが何に使ってるかは分からんところが好きです。 うちではなかなか人気なのでもっと扱われれば良いな。 普通に食べてもダメな魚は多いですがひと手間入れてあげれば価値は上がるさかなばかりですよ😁」:黒木 康充氏からのコメント。

「スーパーに冬場に輸入品のぶつ切りが並びます。 鱈の代理に鍋にして食べますが、 気にならない美味しさです。 リーズナブルだし… 私的には🌟🌟🌟🌟🌟ですね。 ほとんど水炊で、 ポン酢おろしとかで食べます😀」:田中 ミエ氏からのコメント。

地方名への言及

「ウチの方ではムシマって言います。和歌山です😊」「(ムシマは)沼島のことだと思います😊」:田中圭氏からのコメント。

「山形県鶴岡市では煮付けにして食べる習慣があります。 ちなみに、鶴岡市ではミシマオコゼを、漁の時にトゲで長靴が破られてしまい、コノヤローという意味でヤロと呼びます。 」:今田慎一朗氏からのコメント。

「秋田県南 沿岸から東由利までは「キハツク」の名称で売られています 内陸の横手盆地で見かけたことなし 身が固いので代用フグ刺的扱いですね」:山中 恒明氏からのコメント

「新潟の一部地域ではウシガンコと呼ばれていました。」:相馬 淳志氏からのコメント。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
いいだ さだあきさま、田中圭さま、小嶋 純一さま、田中 一嘉さま、久保政士さま、藤井 克典さま、犬山太郎さま、Kengo Kitamotoさま、野村 卓司さま、松生 世紀さま、Takeshi Yamanakaさま、今田慎一朗さま、深田吉宜さま、Shintaro Sekineさま、Takeshi Katagiriさま、黒木 康充さま、田中 ミエさま、高橋 繁昌さま、嶋田 春幸さま、山中 恒明さま、相馬 淳志さま、間所 幸一さま

投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2024年8月11日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

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