画像:WEB魚図鑑より(かんちゃんさん撮影)
はじめに
前回「シイバ」と同様に、今回寄せられた情報も、かなり少ない結果となりました。ですので、これまでの「地方名募集」で集まった情報も掘り起こして、整理してみたいと思います。「エバ」という呼び名も関連性が強いものとして捉え、併せて提示しておきます。
寄せられた情報
ヒイラギを指す
エノハ:京都府舞鶴市、和歌山県、鳥取県、島根県
エバ:高知県大月町、鹿児島県垂水市
ハナタレエバ:宮崎県
メッキ類を指す
エバ:和歌山県、高知県西部
アイゴを指す
エノハ:鹿児島県串木野市
エノシバ:鹿児島県薩摩川内市
エノケン:鹿児島県南さつま市野間池
コトヒキの幼魚を指す
エノハ:鹿児島県鹿児島市永田川周辺
オイカワを指す
エノハ:大分県
アマゴ・ヤマメを指す
エノハ:福岡県、佐賀県、大分県、熊本県八代市五家荘、宮崎県椎葉村
シイバ系との違い
シイバ系とエノハ系の分布を比べてみます。シイバ系の東限は福井県、南限は鹿児島県本土部となり、エノハ系の東限は京都府舞鶴市、南限はやはり鹿児島県本土部となります。全体的な分布で言うとそれほど目立った違いは認められませんね。
魚種で見ると、ヒイラギやアイゴで重複がみられますが、エノハ系の方にはメッキ類や淡水魚が加わった格好となっています。意味合いとしては両者はほぼ同じなのでしょうが、魚の呼び名に使われる頻度としては「エノハ」「エバ」の方がやや多いようです。
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
田中圭さま、松岡 豊さま、Hkawa Kjiさま、山出 潤一郎さま、末廣 孝一さま、森山 達也さま、平松 謙治さま、黒木 康充さま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2024年2月19日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 アマゴ他 https://zukan.com/fish/internal664