海水魚

【アオメエソ】その魚名を考える


画像:WEB魚図鑑より(閻魔さん撮影)

「メヒカリ」と呼ばれるもの

この魚、「メヒカリ」という呼び名の方が広く知られています。このことについて、少し押さえておきたいと思います。

「アオメエソ、マルアオメエソの別名。福島県いわき市の市魚。目光り。」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%92%E3%82%AB%E3%83%AA (2023/12/10閲覧)

つまり「メヒカリ」という呼び名は、標準和名「アオメエソ」だけの専売特許ではないということになります。また、ネット検索していて気になったのが、我が地域の「メヒカリ」を宣伝するかのようなサイトが日本各地にみられたことです。「メヒカリとは」という検索ワードでヒットした順に地域を並べてみますと、茨城県・福島県・愛知県・宮崎県・高知県・静岡県・千葉県と、太平洋側のかなり広い地域にわたっていることが分かります。

寄せられた地方名(あるいは流通名)

メヒカリ(福島県いわき市、茨城県、千葉県千葉市、東京都、神奈川県小田原市、静岡県沼津市、高知県、宮崎県宮崎市、鹿児島県鹿児島市・徳之島)

ボッチ・トロボッチ(静岡県西伊豆戸田)

沖ウルメ(高知県須崎市)

寄せられたコメントから

含蓄に富んだコメントが多く寄せられましたので、以下に提示いたします。

「いわき市の市魚ですが、原発事故前には取りすぎで品薄になり、九州産が並んでいたことも。事故で漁業ができなくなった間に資源は復活したようです。」:小野 篤司氏からのコメント。

「宮崎市、メヒカリです。まだ行ったことはないのですが、これを主力商品で扱うお店が近くにできたようです。もともと延岡周辺でとれていて、見た目が悪いのでハマチの餌になっていたものが、味の良さに注目されて・・・ということのようです。」:山出 潤一郎氏からのコメント。

「茨城もメヒカリです、漁師に融通して貰った物は刺身になります、油が強く食べすぎると腹壊します。」:額川和也氏からのコメント。

「(西伊豆戸田では)何故か理由はわからないですが、昔からトロボッチ・ボッチとよんでおります。また約40-50年前は1キロ2-300円くらいの価値しかなく、水揚げした際は近所にお裾分けするほどだったようです。まさにシンデレラフィッシュです。」:佐藤 綾野氏からのコメント。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
小野 篤司さま、山出 潤一郎さま、高月 陽生さま、山崎宏海さま、鶴旨 篤司さま、寺井祐二さま、藤岡 岳之さま、額川和也さま、野村 卓司さま、吉本禎さま、佐藤 文広さま、Kengo Kitamotoさま、佐藤 綾野さま、大澤 建さま


投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2023年12月10日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

WEB魚図鑑 アオメエソ
https://zukan.com/fish/internal1628

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA