画像:WEB魚図鑑より(ゴリポンさん撮影)
「ハモ」の語源
「古名は「ハム」で、室町時代から「ハモ」と呼ばれるようになったが、近世以降も「ハム」の記述は多く見られる。 「ハム」の語源には、鋭い歯で魚を食べることから、「噛む」「食べる」を意味する「はむ(食む)」とする説。 ハモの姿がヘビに似ることから、ヘビやマムシの方言「ハメ」「ハミ」「ハブ」と同源とする説がある。 ハモの特徴や「ハム」に通じる音の面で問題がないため、どちらか一方に絞ることは難しい。 その他、ハモの語源には、鋭い歯に注目した「ハモチ(歯持ち)」説や、鱗がなく肌が見えるようであることから「ハタミユ(肌見)」といった説もあるが、音変化の点で説得力に欠ける。」https://gogen-yurai.jp/hamo/ (2023/4/3閲覧)
語源が「食(は)む」ならば、なぜそのまま「ハム」じゃないのだろう?って常々思っていたのですが、古名は「ハム」だったのですね。
寄せられた地方名
「ハモ」と呼んでいることが確認された地域
新潟県下越、三重県南伊勢町、大阪府、和歌山県、山口県、香川県、愛媛県宇和島市、熊本県水俣市、大分県別府市、宮崎県、鹿児島県志布志市
その他
タツハモ(京都府北部)、トウヘイ(大分県別府市、大型のもの)、ドテラハモ(和歌山県、大型のもの)
アナゴとの混同
ウツボの地方名募集の時には、標準和名「ウツボ」のことを「ウナギ」と呼ぶ地域が見られましたが、今回は標準和名「ハモ」と「アナゴ」の混同がありました。
「大分の別府では普通サイズはハモで呼びますがさらにでかくなったらトウヘイと呼んでました!軽くふくらはぎ位太いドラゴンのような奴とかですね🎵」:黒木 康充氏からのコメント。
「向かい側の宇和島ですが、こちらでは「トウヘイ」はクロアナゴのことで、マアナゴと区別していますね。」:門家重治氏からのコメント。
「・・・なぜか宮城ではマアナゴのことをハモと呼ぶそうです。」松﨑 圭佑氏からのコメント。
今度はアナゴの地方名が気になってきますね。
ハモにまつわるエトセトラ
「水俣やその周辺では、加工品で販売されてたり居酒屋では、目にします、特にてんぷらが多いです(超美味い)。」:大澤風季氏からのコメント。
「愛媛県宇和島市では、単に「ハモ」ですね。 1回だけ釣りましたが、骨切りは素人では無理ですね。」:門家重治氏からのコメント。
「宮崎もハモなのですが、古い言葉が何か残っているかもしれません。門川町周辺で水揚げされたものを、4日間以上、紫外線殺菌した海水で蓄養したものが『門川金鱧』として出荷されています。直売所で骨切りしたハモを売っていて、大変おいしいものでした。淡路島の民宿で、ハモのすき焼きを食べたのは、ちょうど阪神新庄が敬遠球をサヨナラヒットした夜のことでした(笑)。」:山出 潤一郎氏からのコメント。
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
黒木 康充さま、Tak Takさま、阿波島賢充さま、嶋田 春幸さま、下原 誠明さま、三野 浩一さま、大澤風季さま、田中圭さま、田中 一嘉さま、高平康史さま、松﨑 圭佑さま、門家重治さま、山出 潤一郎さま、犬山太郎さま
投稿者 土岐耕司
原文作成日 2023年4月3日
内容更新日 2024年4月23日
※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。
WEB魚図鑑 ハモ
https://zukan.com/fish/internal419