海水魚

【スケトウダラ】その魚名を考える


画像:WEB魚図鑑より(釣り吉よちさん撮影)

寄せられた地方名

北海道              スケ・スケソ
青森県津軽        スケソウダラ
宮城県              スケソウダラ・スケソウ
新潟県佐渡        スケト

ネットから引用

「佐渡について書かれた史料、『秉穂録』によれば、佐渡にはスケトウという魚があり、漢字で「佐渡」と書く、と記述されており、佐渡を名前の由来とした魚だという。また、竹野肇の主張によれば、元々はスケソという名前であり、『助宗鱈』という字が当て字されたことに由来するという。『大言海』によれば、「鮭の鱈」が転訛して「スケタラ」となったのが名前の由来とされる。」「新潟県でスケトウ・ナツトオダラ・ヨイダラ、富山県でキジダラ・キダラ・シラミダラ、島根県でスケドオなどと呼ばれる」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%A9 (2022/4/11閲覧)

「タラ漁は網を揚げるのに人手がかかり、助っ人がいるので「助っ人だら」といわれたとの説がある。 また、江戸時代の『魚鑑』には、「体色微黒にして痩小(そうしょ)なる一種あり、シッコケダラとかスケトウダラという。佐渡金山に真近き所にとれるものは味よし、よって佐(すけ)・渡(と)という」とでている。このことから、タラを付けず「スケトウ」、または「スケトオ」と呼ぶのが正式であろう。 タラの名前を冠したのは明治時代末で、これは塩の奨励金がタラ産業にしか支給されなかったことから付けられるようになったと云われる。 漢字の「介」とは貝の当て字であり、「とるに足りないものを云う時の言葉」でもある。よって「介党」とは、とるに足りないマダラの郎党とも解釈出来る。 また、底にいる魚の意味から、魚偏に底の一文字でスケトウダラと読むこともあるし、『魚鑑』にあったように「佐渡鱈」と書くこともある。」

https://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/82-suketoudara.html (2022/4/11閲覧)

上記において、かなりそれっぽいのかなと私が感じたのは「佐渡」説です。島根県で「スケドオ」と呼ばれているところにも、「佐渡」を彷彿させてますし。では、全国的に根強く展開している「スケソウ」についてはというと、以下のような話がありました。

「なぜスケソウが現れたかというと・・・ 戦後の配給時にスケソウダラと間違えて呼んでいたらそれが定着してしまった、という説があります」

https://note.com/boukentan/n/n0bf30bbbbff2 (2022/4/11閲覧)

それまでは北陸中心に水揚げされていたこの魚が、一躍全国区になったのは戦後の配給時であり、その時一斉に間違えられて出回ったのであれば、なんとなくすんなり考えられますね。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
祝 雅之さま、鈴木裕充さま、山田重行さま、川畑敏則さま、Yutaka Aokiさま

投稿者 土岐耕司

原文作成日 2022年4月11日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

WEB魚図鑑 スケトウダラ
https://zukan.com/fish/internal787

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