メダイ(MARI-Jさん撮影)
質問文
私個人としてはあまり馴染みのない魚ではありますが、分布は北海道~九州(まれに沖縄島)と広く、釣りターゲットとしても人気があり、しかもなかなか美味いらしい。地方名もそこそこ多いので、地域によっては身近な魚なのかも知れません。 メダイという魚についての理解を深めるためにも、皆さんのご知見を賜りたいなと思います。食味・調理法だけでなく、地方名や雑学なんかも、気軽にお寄せください。以下の評価方法でコメントいただければと思います。
★★★★★ 最高評価。文句なし。
★★★★ 非常においしく食べられる魚
★★★ 普通においしく食べられる魚
★★ 食べられるが、味はまあまあ
★ あまりおすすめできない
▲ 普通、食用としない (2024年10月8日)
上記の質問に対して、多くのコメントをいただくことができました。コメント者数は32、提示していただいた地域は19(重複あり)、★による評価数は19でした(集計は2024年10月13日)。
★の数
★★★★★ 6 (32%)
★★★★~★★★★★ 1 (5%)
★★★★ 7 (37%)
★★★ 2 (11%)
★★ 1 (5%)
★ 2 (11%)
★の平均は3.82、意外にもこれまででもっとも高い結果となりました。ただし、「海域や時期による」という条件をつけられた方が少なくなかったということについては、少し留意が必要です。
調理法
複数回答となりますが、大体以下のようになりました。脂が強いイメージがあるにも関わらず、刺身で食すのがもっともメジャーなようです。
刺身:14
焼物:8
煮物:5
揚物:3
てこね寿司:1
「★★★★★です 日本海の隠岐で調査の際いただいたメダイを年末に食べました。 私が三枚におろして刺身にしましたが、脂ギトギトで包丁がすぐに切れなくなって苦労したのを覚えています。 全身トロで味は最高でした(身は柔らかくて少しクセがあったかも)。」:梶田 淳氏からのコメント。
「秋から初冬に脂が乗り、ギトギトになります‼️」:直行亀井氏からのコメント。
広い分布
メダイの分布が広いことは分かってましたが、今回はこれまでにないくらい広く、そして様々な地域からコメントが寄せられました。
北海道知床、宮城県石巻、千葉県、相模湾、富山県、静岡県、三重県志摩、京都府北部、和歌山県、広島県、鳥取県境港、島根県、隠岐島、山口県、対馬、屋久島
日本海の方が美味いらしい
今回注目されるのは、太平洋のものに比べて日本海のものの方が、断然美味しいというコメントでした。
「自分は四国太平洋側と日本海で釣ったメダイを比較すると別の魚?と思うほど食味が違うと感じます。 サイズにもよりますが太平洋側は身がしっかりして脂が少ない。 日本海側は身質は柔らかく脂が多い(ただし10kgとかになると身がしっかりし過ぎ) 自分としては低水温期の日本海のメダイが星5つです。」:山本浩雅氏からのコメント。
「山本さんが書かれているように、日本海のものと太平洋側のものでは別物ですね。和歌山で上がるメダイはせいぜい★★★西京焼くらいですかね。」:田中圭氏からのコメント。
「★★★★★ 日本海側の1.5キロ以上。 ★★ 太平洋側の1キロ以下。今日も千葉県洲崎沖の1キロクラスを食べました。全然うまくない。つ~か、味がない、脂気がない、身が緩い。 ・・・僕の経験では日本海側の新潟~富山のメダイ(これしか知らない)は1.5キロ級でもメチャンコ美味しいです。」:三野 浩一氏からのコメント。
太平洋にも美味しいヤツが
「太平洋側のメダイは僕は嫌いですが、美味しいという人もいます。フライなら普通に食えます。ムニエルなどのバターで処理しても美味しいと思います。 市場では、小さめの個体で体表が青い個体を「青メダイ」大きいもので体表が赤い個体を「赤メダイ」と呼んでますが、赤メダイは太平洋側でも美味いという評価が多いです。」:三野 浩一氏からのコメント。
「下田市在住時に、4〜6kgクラスのをたくさん食べました。刺身でも鍋でも、かなり美味いです。」:Shintaro Sekine氏からのコメント。
「御前崎沖の50m〜中深海で釣れます。 ヌルヌルが少しやっかいですが、何して食べても美味いです。」:松生 世紀氏からのコメント。
「★★★★相模湾のクロムツのお友達でよく釣れますね、釣り的には引きは強く非常に楽しいのですが船上をヌメヌメにされて何度も滑ります。 味は皆さんおっしゃる様に独特の風味がありますが 私の中では何にしても良い魚のトップ20には入ると感じています ヌメがなければトップ15以内🤔」:滝沢 知樹氏からのコメント。
印象に残ったコメント
「僕も普段、太平洋側で釣りをしててメダイを軽く見てたのですが、新潟でメダイを釣って食べ、こんな美味しい魚だったのかとカルチャーショックを受けました。 「所変われば品変わる」の代表のような魚でした。」:三野 浩一氏からのコメント。
「日本海でエチゼンクラゲが増えたらメダイも増えます。 メダイの消化管はエチゼンクラゲの破片で一杯になってますので、クラゲを食べながら北上するのではと。」:梶田 淳氏からのコメント。
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
木下潤一さま、日高 秀一さま、小島 孝行さま、野村 卓司さま、山本浩雅さま、田中圭さま、深田吉宜さま、木村 尚道さま、梶原 正さま、横山保英さま、三野 浩一さま、古内 勲さま、Kengo Kitamotoさま、藤原 圭さま、Takeshi Yamanakaさま、Tak Takさま、Shintaro Sekineさま、佐藤厚さま、直行亀井さま、岩永 東志也さま、梶田 淳さま、志村正好さま、宮嵜 直樹さま、川崎友和さま、寺井祐二さま、たけやま ゆうすけさま、松生 世紀さま、倉科 謙二さま、稲村修さま、滝沢 知樹さま、佐藤 文広さま
投稿者 土岐耕司
原文作成日 2024年10月13日
※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。