海水魚

【教えて下さい】「スズメダイ」の食味評価 


アブッテカモ(池藤宏治さん提供)

質問文

過去にこの魚の地方名募集をしたのですが、非常に美味しい魚であるとのコメント多く、とても驚きました。改めてスズメダイの食味評価をまとめてみたいと思いますので、ご協力いただければたいへん助かります。

以下の評価方法でコメントいただければと思います。

5段階評価は以下のような感じです。

★★★★★ 最高評価。文句なし。
★★★★  非常においしく食べられる魚
★★★   普通においしく食べられる魚
★★    食べられるが、味はまあまあ
★     あまりおすすめできない
▲     普通、食用としない                (2024年9月25日)

上記の質問に対して、複数のコメントをいただくことができました。コメント者数は24、提示していただいた地域は17(重複あり)、★による評価数は20でした(集計は2024年10月5日)。

★の数

★★★★★   5 (25%)
★★★★    12 (60%)
★★      1 (5%)
▲       2 (10%)

★の平均は3.75と、これまで食味募集したなかではキビナゴに次ぐ高さです。★4つ以上が85%を占めるというのも、この魚の食味評価の高さを示しています。

調理法

塩焼きがもっとも多く14名、そのうち5名の方が「アブッテカモ」に言及されておられました。次いで南蛮漬けなどの「酢漬け」が6名、刺身・背ごしが5名となりました。

アブッテカモ

スズメダイといえば、「アブッテカモ」でしょう。これは地方名ではなく、スズメダイに特化した料理名であり、ほぼ福岡県内に限られる呼び名だと思われます。要件を私なりにまとめてみました。

① 頭とウロコは取らない。内臓も取り除かない場合もある。
② 表面に塩をして(あるいは塩漬けして)、1日~数日置いておく。
③ 塩を落とし、焼いて食べる。
④ その語源には、「炙って噛む」と「炙ったら鴨の味」があるらしい。

私はまだ食べたことがないのですが、今回寄せられたアブッテカモの食味評価平均は、驚異の★4.5でした。


    塩漬けされたスズメダイ(池藤宏治さん提供)

「「あぶってかも」福岡 ★★★★ ウロコ取らずに塩をして そのまま焼きますね♪ すごく好きです♪ こんなキレイな白身も少ないな~という印象です。 鱗のサクサク感もいい感じです。」「内臓も取りませんよ♪」:伊藤 成康氏からのコメント。

「鱗を取らぬまま多めの塩を振り、数日寝かせて強めの火で焼いて食べますね。 塩が濃すぎる時は酢を掛けて食べても美味です。 地域は福岡です。」:前田 洋氏からのコメント。

「広島の福山です」「ほとんどスーパーなどでは 売ってません、以前から 「スズメダイ美味しいらしいから 食べたい」と言っていたら 市場でみつけてくれました あぶってかも、腹をとらず 前日にたっぷり目に塩をして 翌日そのまま焼きました 鱗つきの皮をベリベリはいで 食べました、かなりの旨さに ビックリでした」:池藤宏治氏からのコメント。

素焼きを酢漬けにする

南蛮漬けが美味しいというコメントもあった中、揚げるのではなく素焼きを酢に漬けるというのが複数寄せられました。美味しそうですね。

「愛媛(南予)ではガゼって呼んでました。 焼いて三杯酢に漬けて食べてました。 狙っては釣らないけどリリースもしないです。 まあまあ美味しいですね。 ★★★★」:香川 智彦氏からのコメント。

「★★★★ 松山時代に良く釣れました。 それまで馴染みのない魚でしたが、知人に教わった、揚げるんじゃなくて、素焼きの南蛮漬けは非常に美味しかったです。」:河野徳夫氏からのコメント。

スズメダイの旬

「味噌煮にします。★★★★梅雨から夏の個体が良いですね😊和歌山です。小骨はキツいですが美味しい魚です。」:田中圭氏からのコメント。

「圧倒的に★★★★★です。 特に春〜初夏頃の旬には脂が黄色味を帯びて凄まじい旨味です。 とりわけ10cmを超えるような大型個体は絶品です。」:前田 洋氏からのコメント。

「★★★★でしょうか。😊 旬がハッキリあるのと 型が小さい事でしょうか。 但し4.5.6月のヤツ お刺身 丸塩して2~3日後の丸焼き の味の良さ。 もし手のヒラ位有ったら 間違いなく高級魚かなと。」:佐藤厚氏からのコメント。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
田中圭さま、池藤宏治さま、中西 千枝子さま、前田 洋さま、桑野 顕さま、嶋田 春幸さま、香川 智彦さま、青木健さま、深田吉宜さま、平澤洋幸さま、廣津留花さま、石川 力さま、河野徳夫さま、伊藤 成康さま、大家 正寿さま、川田 岳志さま、村上公一さま、山出 潤一郎さま、佐藤厚さま、上谷克己さま、野村 和彦さま、早間 徳海さま、Kengo Kitamotoさま、阿部幸子さま

投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2024年10月5日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

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