画像:WEB魚図鑑より(Ikaoyajiさん撮影)
ツムブリの語源
「頭部が丸くて尖っているのを「紡錘(ぼうすい)」になぞらえたものか。「紡」とは「つむ」と読み、織物などで糸を巻いておく芯。これに糸を巻いた形ににているため。」「「頭(つぶり)」の丸いことに由来して、「つぶり→つむぶり→つむぶり」に転訛。」 https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AA (2023/8/20閲覧)
他のサイトでも大体こんな感じで、「紡錘(ぼうすい=つむ)」と「頭(つぶり=つむ)」の戦いとなっています。私はツムブリの頭が「丸い」とは思えず、頭だけが特段変わった形であるとも思えませんので、「紡錘状のブリ」という説を推しておきたいです。
この「紡錘」という言葉、私はこれまであまり考えたこともなく、特に魚の体形に対して使ってきました。今回改めて、「紡錘」とはどういうものなのか、ネットで確認することができました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A1%E9%8C%98 (2023/8/20閲覧)
寄せられた地方名
ツムブリと呼ばれていることが確認できた地域
神奈川県、高知県、熊本県
ツンブリ
静岡県東部、三重県南伊勢町、和歌山県、徳島県美波町、高知県、愛媛県宇和島市、佐賀県唐津市、宮崎県日南市
ツンブイ(鹿児島県)、ツム・ムツ(中国地方)
舵(かじ)系
オモカジマガリ(宮城県)、トリカジ(徳島県南部)、トリカジマワリ(捕鯨船にて)
その他
ナンブリ(東京都八丈島・青ヶ島)、メナダ(神奈川県西湘~静岡県沼津市)、オキヒラマサ(京都府舞鶴市)、オキブリ(中国地方)、ソジ(島根県益田市)、キツネ(高知県)、トカキン(高知県足摺岬)、チョカキン(宮崎県日南市)、ヤマトナガユー・ヤマトナガイユー(沖縄県)
海外
海草・拉倫・青甘(台湾)、Speed Runner(バリ島)
面舵(おもかじ)と取舵(とりかじ)
舵系の呼び名が得られましたが、宮城は面舵(おもかじ)で、徳島は取舵(とりかじ)でした。ネットで「面舵」について調べてみたところ、もともとは「卯の舵(うのかじ)」と呼ばれていたのだとか。十二支を丸く配置して、0時の方角を「子(ね)」とすると、3時の方角(つまり真右)は「卯(う)」になります。この「うのかじ」が変化して「おもかじ」として定着したようです。ちなみに9時の方角(つまり真左)は「酉(とり)」となり、「酉舵→取舵」となったようです。
で、ツムブリに何の関係があるかと言うと・・・。さっぱり分かりませんでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%A2%E8%88%B5 (2023/8/20閲覧)
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