画像：WEB魚図鑑より（Jさん撮影）
寄せられた地方名
ハガツオと呼ばれていること確認された地域
三重県南伊勢町、和歌山県、香川県、高知県土佐清水市、愛媛県宇和島市、長崎県壱岐市・雲仙市、鹿児島県指宿市
キツネ系
キツネ（東京都八丈島、静岡県、三重県南伊勢町、和歌山県、高知県）
キツネガツオ（長崎県雲仙市）
コンコンサン（三重県南伊勢町、キツネからの連想）
その他
ウナギガツオ（東京都神津島）、ホウサン・ホーサン（神奈川県横須賀市・三浦市）、スジカツオ・スジガツオ（広島県）、カツオ（長崎県壱岐市、標準和名カツオを「ホンガツオ」と呼んだ上での区別）
キツネ顔
言われてみれば、ハガツオって「キツネ顔」ですよね。とってもしっくりくるネーミングだと思いました。他科の魚で「キツネ」を冠する魚としては、キツネメバル（スズキ目メバル科）、キツネアマダイ（スズキ目キツネアマダイ科）、キツネウオ（スズキ目イトヨリダイ科）、キツネダイ・キツネベラ（スズキ目ベラ科）、キツネフエフキ（スズキ目フエフキダイ科）、キツネブダイ（スズキ目ブダイ科）等々、たくさん挙げることができます。
これらのほとんどは、口元が妙に伸びている感じを「キツネ」と表現しているのでしょう。だけど、キツネメバル（地方名：マゾイ）については、何で「キツネ」が付くのだろう？ って思ってしまいます。「WEB魚図鑑」を参照すると、キツネメバルは「タヌキメバルによく似ている」んだそうで、それこそ少しばかり化かされた気分になってしまいます。
「その他」考
今回、「その他」に分類させていただいた呼び名には、それぞれに魅力的なモノがありました。
①ウナギガツオ
「東京都神津島では「ウナギガツオ」と呼ばれていました。 ウナギのように脂が乗るからではないか、と思います。」：白畑 義基氏からのコメント。
→「ウナギ」と「カツオ」の、今までありそうでなかったコラボです。
②ホウサン・ホーサン
「古くなるとホウ酸の様な香りがするかららしいです。 先輩漁師さんの話しなので、信憑性は危ういので、ご了承ください。」：湯本 正勝氏からのコメント。
→「ホウ酸の香り」。ゴキブリ除けの定番ですが、ゴキブリをほとんど見たことがない北国出身の私にとっては、かなり魅力的なネーミングです。
③スジカツオ・スジガツオ
「広島では獲れませんが、スジガツオと呼ばれています。」：酒田雅彦氏からのコメント。
「スジガツオは和歌山では カツオのことを言います。」：田中圭氏からのコメント。
→何が何やら。
④カツオ
「昔はホンガツオよりポピュラーで味も好まれているので、こにらをカツオと呼んで、ホンガツオをホンガツオとして区別していました。（原文ママ）」：坂口博範氏からのコメント。
→これまた興味深いですね～。
ハガツオの食味評価
私個人としては、「ハガツオ」という名で売られている刺身は、毎回美味しくいただいております。売っているのを目にしたら、まず買っちゃう感じです。皆さんはどうでしょうか？
【ポジ評価】
「（和歌山）スマよりも喜ぶ人います😊」：田中圭氏からのコメント。
「東京都神津島では「ウナギガツオ」と呼ばれていました。 ウナギのように脂が乗るからではないか、と思います。」：白畑 義基氏からのコメント。
「（長崎県壱岐市）昔はホンガツオよりポピュラーで味も好まれているので、こにらをカツオと呼んで、ホンガツオをホンガツオとして区別していました。 最近はハガツオが少なくなり、ホンガツオのほうがよく見かけますが。 斯く言うわたしも、断然ハガツオが好きです。 型のよい、大きなハガツオが手に入ると踊り出す位にラッキーです。 それくらい希少になりました。」：坂口博範氏からのコメント。
【ネガ評価】
「（鹿児島県指宿市）価格差＋200位ですから、躊躇なくスマです。ハガツオの方が水っぽいかな？」：Kikushima Masahiko氏からのコメント。
「高知県土佐清水市では『ハガツオ』。強い(鮮度がよい)ものはとてもおいしく喜ばれますが、弱っている(鮮度が落ちている)ものは身が柔らかく捌くと割れたりするので、評価も分かれるかも知れません。現在住んでいる大阪市内のスーパーで売られていたものは、長崎産と表示されていて『シマガツオ』となっていました。長崎でそう呼ばれているのか？扱っていたスーパーでそう呼ばれているのか？は定かではありません。買ってお造りにしましたが、やはり身割れしていました。」：浅利主税氏からのコメント。
コメントしていただいた方々（Facebookにおける登録名そのまま、順不同）
Kikushima Masahikoさま、田中圭さま、佐藤厚さま、勝亦 博之さま、湯本 正勝さま、白畑 義基さま、大川 雅治さま、高平康史さま、酒田雅彦さま、嶋田 春幸さま、西浦元章さま、田中 一嘉さま、佐藤 裕昭さま、岩﨑 裕さま、浅利主税さま、門家重治さま、池藤宏治さま、坂口博範さま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2023年6月6日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 ハガツオ https://zukan.com/fish/internal726
