画像:WEB魚図鑑より(マリトコさん撮影)
寄せられたコメント分布
今回寄せられたコメントは、モノの見事に黒潮圏からのみとなりました。ブダイのイメージとピッタリ一致しますが、よく考えたら「ブダイ」という呼び名そのものは、果たしてどこの呼び名なのでしょうか?
初めての分布パターン
いつもはなかなか一致しない紀州・四国・九州が「イガミ(居噛み?)」系で統一されています。九州内で一致しやすいはずの鹿児島では「モハミ(藻食み)」で、これが大隅諸島まで浸透。伊豆諸島は「カシカメ(語源不明)」、奄美・沖縄は「イラブチ」系という風になりました。
熱い投稿
ブダイがこよなく愛されている地域、それは三重・和歌山と種子島でした。各氏からのコメントを見て、そこまで愛されている魚なのだと驚いてしまいました※。見た目で損する魚ではありますが、美味しくなければ誰もそこまで愛してくれませんよね。絶対に今度食べてみようと思いました。
※「和歌山では喜んで食べる地域とそうでない地域の差が激しいですね。田辺では正月の睨み鯛の代わりに使うとか。煮て食べるのが一般的で、次の日の煮凍りなどが喜ばれます。もちろん地方名は『イガミ』です😊」:田中圭氏コメントより。
※「田辺の方ではイガミが無いと正月が来んって人も多いとか… 炊きたては磯の臭いがキツいんで翌日に食べるものだとか…」:深田吉宜氏コメントより。
※「種子島では【モハミ】と呼びます。由来は「藻を喰む」でモハミと言われています。種子島ではモハミは郷土魚とされていて、刺身から煮付けまで、種子島では美味しい魚です!例えるならば、沖縄でのグルクンのポジションが、種子島ではモハミとなります!」:浦門英徳氏コメントより。
※「三重県南部 紀北町ではイガミです。(中略)正月じゃあ無いと食べれない高級魚でした。家長が最後に残った頭部の煮付けと煮凝りに熱いお茶をかけて「医者いらず」と言い食べていました。咽頭歯周辺の筋肉が発達していて美味しいです。」:上村卓士氏コメントより。
寄せられた地方名
カシカメ
伊豆諸島
イガミ
三重県、和歌山県、高知県、宮崎県
エガミ
徳島県、高知県西部
イガメ
宮崎県
モハミ・モハメ
鹿児島県本土部・種子島・屋久島
ゴンタ
徳島県南部(♂アオタ、♀アカタ)
ハチ・ハーチ
鹿児島県屋久島
イラブチ
鹿児島県奄美
イラブチャー
沖縄県
コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
池田 泉さま、中尾 史仁さま、浅利主税さま、宮川清さま、田中圭さま、深田吉宜さま、大澤風季さま、辻岡 拓郎さま、濱口久貴さま、浦門英徳さま、薩摩夢追人さま、千葉裕さま、高月 陽生さま、原内 真徳さま、上村卓士さま、末廣 孝一さま、髙田 一人さま、たろー石川さま、amejima Satosiさま、大西秀樹さま、前田雅通さま、馬場 太一郎さま、日高 秀一さま、貴島 直樹さま 投稿者 土岐耕司 原文作成日 2021年12月10日 ※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。 WEB魚図鑑 ブダイ https://zukan.com/fish/internal224