海水魚

【教えて下さい】 白子の利用について

質問文

お魚の「白子(精巣)」の利用について、お尋ねいたします。

前回「真子」の質問に対しては、思いもよらないような面白コメントがたくさん寄せられ、ホントに驚きました。となると、「白子」もどんなネタが飛び出すか、質問文を書いてるだけなのに、ワクワクしてどうしようもありません。北日本ではマダラの白子が珍重されますが、一般的にはトラフグがダントツの高級品ですかね?

皆さんのご地域では、どんな「白子」が食されているでしょうか? あるいは、釣師・漁師でしか食べられないような珍しい「白子」の食味なんかも知りたいところです。とにかく、「白子」についてのいろんなお話が聞けたら嬉しいです。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 (2023年5月30日)

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上記の呼びかけに対しましても、たくさんのコメントを寄せていただきました。以下に、おおざっぱですが魚種ごとにアイウエオ順に並べてみました(敬称略)。

それぞれについてのコメント

アイゴ
「アイゴの白子の美味しさには驚愕しましたね。波止で海水で洗って食べて驚きました。 6月のアイゴの大型は真子、白子でパンパンです。よく引くので釣り味も好きです。 写真は 軍艦巻き、白子ポン酢、ホイル焼き、ホイル味噌焼き山椒添え。」(大家 正寿)

アブラボウズ
「白子のおいしく魚は色々ありますが、珍しいところでアブラボウズの白子を塩焼きにしました。火を通しすぎたか思ったよりも❓❓❓な味でしたが美味しく頂きました🍴🙆」(鈴木裕充)

イサキ
「グレやイサキの白子が好きです。白子ポン酢も良いですが、煮付けが一番好きです😊」(田中圭)
「イッサキの白子が最高です!」(石橋 宗治)
「フグ白子は素人が手出しできないので外しますが、イサキ、マコガレイは抜群やと思います。」(深田吉宜)
「この時期は個人的にイサキの白子が最高です❗😋」(筒井 郁夫)


「イサキの白子は痛風のガイドラインでプリン体の多い食品として、よく見かけます(笑) 」(桑野 顕)
「今の時期ならイサキの白子とかサバの白子も美味しいですよ♪」(田中 一嘉)

イシナギ
「写真はイシナギの白子。巨大です」(こが まさゆき)


「少し前だとイシナギの白子とか真子も美味しかったです」(田中 一嘉)

クロダイ
「チヌの白子も食中毒が出やすいとの事で広島県では、食べないみたいです😅」(寺井祐二)

サバ
「今の時期ならイサキの白子とかサバの白子も美味しいですよ♪」(田中 一嘉)

タチウオ
「タチウオは身と一緒に煮るなり焼くなりですが、他は白子ぽん酢にしたり、煮たりして食べます。」(こが まさゆき)

タラ
「グラタンの具に使うと美味い、と料理上手な友人が言っていました。 この場合は鱈です。」(大澤 建)

ニシン
「北海道在住時に、ニシンの酢漬けやサケの切り込みなど、季節の保存食をつくるために雄の魚をまとめて買うことがよくあり、その時に魚屋さんから大量の白子の調理法を教わりました。要するに、ネギと一緒に醤油、味醂、日本酒で煮付けてしまえばいいんです。ネギが甘くトロッとするまで。」「子持ちでないニシンの雄は雌より安価なので酢漬けによく使ってました。」(村山 茂樹)
「時季は過ぎますがとってもクリーミーなニシンの白子をおすすめします 炙り刺に白子を乗せて山葵醤油で是非食べてみて下さい」(中川 仁)

ハタハタ
「ハタハタの白子」「天麩羅とか煮付け👍」(Haruki Ogoe)

フグ
「たまに天然フグの白子に真子が混じってる事があります😅皆様気をつけ下さい😅」(寺井祐二)
「フグの精巣・卵巣の混在は手馴れた河豚調理師は一目ですが 素人包丁は危険です。 肝膵臓と言う組織混在もありますね。」(松永 康裕)
「ダントツでフグの虎フグの白子が美味いですね、天然は弾力もあってさらに美味しいですよ😊 因みにフグ処理師です」(川崎晃弘)
「トラフグの白子を裏漉し日本酒に混ぜ火にかけて混ぜながら温めて白子酒なんかは最近する事がなくなりましたがどうでしょ?」(黒木 康充)
「(白子酒は)フグの白子が一番クセが無いので日本酒に合います。中がトロトロなので日本酒と分離しにくいので、甘酒のようなクリーミーな味わいになります」「当時天然トラフグの白子使ってたので一杯5000円頂いてました🎵木ベラで混ぜながら沸く少し手前で仕上げます。」「ぬる燗が一番美味しいいですね♪ 熱燗にし過ぎると分離しますね、 僕は一回焼いてからうらごししますね」(川崎晃弘)

ブリ
「4月頃スーパーでブリの白子が売られています。 身内にブリの白子の煮付けが好きな人がいますが私は好んで食べません(^^; 」(嶋田 春幸)

ボラ
「冷蔵庫の乾気で作ったボラの白子の塩干し。一緒に干しているのはナマタラコ。」(大家 正寿)


「ボラの白子塩焼きでポン酢で食べても美味しいです。秋から初冬限定ですが」(沼野 友洋)

マコガレイ
「フグ白子は素人が手出しできないので外しますが、イサキ、マコガレイは抜群やと思います。」( 深田吉宜)

マダイ
「その日の朝釣れた真鯛を貰って捌いたら、大きな白子が入ってたんで、さっと湯にくぐらせて、子ネギとポン酢で食べたら旨かったです。 その晩に、全身に蕁麻疹が出ました。 鮮度は問題ないはずでしたが。」(村上公一)

メジナ
「グレやイサキの白子が好きです。白子ポン酢も良いですが、煮付けが一番好きです😊」(田中圭)
「グレの白子は最高です✨」(野上貴司)
「メジナ(口太グレ)ですね。 宇和島では、かなり珍重されているようです。 最近、友人に勧められて初めて食べましたが、非常に滑らかな舌触りで驚きました。」(門家重治)
「メジナの白子は天婦羅、さっと湯通ししてポン酢で食べますよ。」(初田裕治)

食品添加物としての保存料

松永 康裕さんから教えていただきました。まったく知らなかったのですが、魚の白子って「保存料」の重要な原料だったんですね。

https://www.artec.ne.jp/faq/613/

調理法について

「さっと洗って 辛口純米酒に一時間 浸けて 出汁昆布の上で 好みに任せて加熱 松前焼きが 大好きです」「白子も牡蠣も 松前焼きは最高です」(重光陽一郎)

「九条ネギの中に白子を入れて 炭火で焼いてカボス醤油で 食べると最高です♪」「料理人でして 京都で修行時代にこの料理を提供していました。 黒種の九条太ネギの白い部分の 中を抜き白子を入れて焼きます。 時期的に冬ですね♪ これを鍋物でもご提供 した事もあります♪」(佐藤 健司)

フグ白子についての一例

以下のコメントもいただきましたので、提示しておきます。

「フグの白子はトラフグが最高ですがヒガンフグの白子は食用提供禁止です。 食用認可種22種類のフグ全部の白子が食用提供できるわけでは無く禁止種も有ります。 トラフグの養殖技術で「超雄」と言う手法を使って人工的にトラフグとクサフグを掛け合わせ生まれて来る雑種フグの2世代目で見た目が完全にトラフグで生まれて来た全ての個体が雄になる実験に成功してます。 そんなわけのわからん物を食べたく無いです。 僕は一生取り扱いません。 https://www.nikkei.com/article/DGXNZO49215670V01C12A2LX0000/」:犬山太郎氏からのコメント。

コメントしていただいた方々(Facebookにおける登録名そのまま、順不同)
松永 康裕さま、嶋田 春幸さま、村上公一さま、寺井祐二さま、村山 茂樹さま、田中圭さま、野上貴司さま、川崎晃弘さま、黒木 康充さま、大家 正寿さま、桑野 顕さま、吉村 康さま、門家重治さま、重光陽一郎さま、こが まさゆきさま、初田裕治さま、中田康彦さま、石橋 宗治さま、沼野 友洋さま、深田吉宜さま、筒井 郁夫さま、中川 仁さま、佐藤 健司さま、大澤 建さま、Haruki Ogoeさま、田中 一嘉さま、鈴木裕充さま、犬山太郎さま

投稿者 土岐耕司 

原文作成日 2024年4月22日

※このページの情報は、Facebookグループ『WEB魚図鑑の部屋』に寄せられたコメントを基にまとめたものです。

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